朝6時、早起きしてトレビの泉を観光しました。昼間は人の壁が厚く、全く観光できないとのことですが、早朝では観光客がまばら!
こんなに至近距離でも観れる。
早起きは良いですな。
さて、なぜ早起きかというと、バチカン美術館の予約時間が8時だから。
日本から予約したこのチケット、実は今年の1月から入場開始時間が早まったのです。その情報も美術館の公式サイトの新着情報でゲット。
日本のガイドブックや先人たちの情報はもちろん従来の時間。
うきうきしながら、トレビの泉から美術館へ。
途中で見つけたシャッターの落書き(?)
なんてキモカワなんでしょう。
美術館に到着。
予約者専用のエントランスに並びます。
ここに来るまでに予約なしの列の隣を通り過ぎましたが、オープン前なのにありえないくらい並んでいました。
たぶん2時間くらいは並ぶんだろうなというほど。
ツアー客っぽい団体が予約なしのところになんでいましたが、タイムスケジュール大丈夫なのか?と思ってしまいました。
さて8時になり、入場開始。
ぞろぞろと待機列が進みます。
プリントアウトしたチケットをかざして、いざ美術館内へ。
最初に目指すのは美術館の一番の見所、システィーナ礼拝堂!
なぜ最初かというと、時間が立つにつれ芋洗状態になってしまうから。
ただメインゆえ、美術館の奥の方にあります。
もったいないですが、はやめに前半を駆け抜けます。
ずんずん進んでいきます。
人がいなくて快適だー!
装飾とか美しく、ゆっくりみたい気持ちに後ろ髪を惹かれましたが……振り切って奥へ!
そして、途中でここだけはじっくり見ておいたほうが良いスポットが出てきます。
ラファエロの間です!
美しい……
あとこの部屋に私しかいなくて、ラファエロを独り占めしてしまった時間があったのです。こんな贅沢良いのでしょうか。
教科書でよく見る「アテネの学堂」も!
4つの間を堪能し、システィーナ礼拝堂を目指し奥部へ。
途中でマティスの祭服に出会って感動。さすがに足を止めるしかない。
本当におしゃれなんだよなぁ。
この上がシスティーナ礼拝堂。
写真撮影禁止区域になります。
館外ガイド用のパネルを拝借。
思っていたよりも広くない礼拝堂でしたが、圧巻。
人体のバランスが少し違和感感じるのですが、それが味になっていて。
すがりたくなってしまうような気持ちにならざるを得ない。
人もほとんどおらず、椅子に腰掛けながらゆっくりと空間を楽しみました。
館内を出て、広場で少し休憩。
松ぼっくりと孔雀がかわいい。
時間は10時半頃。
もうこの時間になると人がごった返していました。もう一度エントランス付近に戻ると、予約なし列で並んでいたツアーグループと鉢合わせ。
本当に2時間以上もかかったんだ……と驚きました。予約大事。
人の波に流されながら、見たかった動物彫刻の部屋へ。
タイルにも鳥が。
動物を一通り楽しみ、
トルソーやラオコーンをみて、
人酔いしてゲッソリ……
メインのものは見たので、絵画館へ。
絵画館はまだ人が少なく、リラックスして過ごせました。
反射する金の色にうっとり。
晩年のラファエロ作品にも会えました。
そしてそして、絵画館で一番会いたかったのが、
ベルニーニの制作途中な天使!
なんと退廃的な美しさだろうか。
このワイヤーで作っている羽根、これがあまりにも良いです。
人間が一生懸命に聖なるものを創り出そうとした痕跡が美しい。この無骨な金属が、滑らかなベルニーニ作品の中に埋められていてそれが垣間見えている。
ある意味、人間の臭いがする天使。
今回のバチカン美術館行きもこの天使に会いたくて決めました。
さて、昼食は楽しみにしていたピザです!
館内のレストランコーナーで発見したピザ屋さん!
ピザとライスコロッケ!
中にチーズも入っていて、美味しかったです。
食べ終わって12時頃。4時間の滞在でかなり早足でしたが楽しかった!
帰り道まで美しい。アンモナイトみたいだなあ。
次の予定はボルゲーゼ美術館へ!
こちらも徒歩でゆっくりまったり向かいます。
ボルゲーゼ美術館は公園の中にあります。
遊歩道もきっちり整備されていて気持ちがいいです。
このとき目の端でなにやら緑色のものが飛んでいました。
近づいてみると、
インコの群れ?!
イタリアでは野生化したオキナインコが群れでいるみたいです。
それにしてもすごい緑。
このボルゲーゼ公園、野鳥が沢山いるそう。
それならば、私のずっと会いたかったヨーロッパコマドリちゃんことロビンちゃんはいるのかな、でもイタリアではあんまりいないかなと考えながら散策。
ここにも鳥。なんていう鳥なのかな。
遊具がかわいい。
美術館の道のり中盤で、なにやらとてもかわいい鳥の鳴き声が。
まさか、と思ってまわりを見渡すと……
え?!!!?!
ロビンちゃんがこっちみてる!
まさかの遭遇に大興奮の私。
そんな私を弄ぶかのように近くの低木に飛び立つロビンちゃん。
それにしても低木から低木へぴょんぴょん飛び回るロビンちゃんなんて愛らしいんだろう。
そして最後、また高めの木へ。
可愛いお顔を撮らせてくれたのち、遠くへ飛び去って行きました。
ベンチに座ってあまりの胸の高鳴りに、息切れ。
あのロビンちゃんに会えたことが夢のようで。公園でお散歩していて良かったと思いました。
高揚したまま、ボルゲーゼ美術館へ到着。
あまりにもロビンちゃんのことが忘れられず美術館の写真を取っていなかった。
ボルゲーゼ美術館といえば、ベルニーニです。ベルニーニを見るなら外せない場所です。
あとこちらの美術館は完全予約&入替制になっています。当日チケットは売り切れていたので、ネットで予約が必須です!
システムも難しくないのでクレカさえあれば大丈夫です。
さて、荷物をクロークにあずけていざ、展示室へ。
これぞベルニーニ!
なんて柔らかそうなんでしょう!
このマーブル模様が人肌のゆらぎのよう。
隙のない、どこから撮っても画になる作品。
アポロンのふくらはぎの陰影が、美しい。
アントニオカノーヴァの彫刻にも会えました!
つややかな肌と、柔らかそうな寝具。これが石なのだからすごい。
カノーヴァの作品はロンドンのV&Aでレプリカを見たのですが、いつか会えたらと思っていたので嬉しいです。
ちょうどルーベンス企画展がやっていたので、ラッキー!
彫刻以外にも、著名芸術家の絵画もありました。上はラファエロの人物画、下はダヴィンチのレダ。
前者は過去日本にも企画展で来てくれたみたいですね。
ボルゲーゼ美術館を後にし、夕飯まで時間があったので気になっていたボンコンパーニ美術館へ。
こちらは20世紀モードファッション系の美術館で、もともとはお屋敷だったそう。
今回は服飾系学生さんが50年代ファッションにインスパイアされて作成した企画展が開催されていました。クールでかっこいい。
常設にはマイセンも展示してありました。
ステキなドレスたち。
館内もほとんど人がおらず、ゆったり鑑賞できました。しかも無料という太っ腹!
美術館巡りのあとは、教会へ。
サンタ・マリア・デッラ・ヴィットリア教会です!
こちらの目玉はベルニーニの彫刻です。
美しいです。布の表現すごい。
前日のバスがタイムスケジュール通りに行かなかったので、見れないと諦めていましたが、なんとか時間を作ることができて本当に良かったです。
でもやっぱり彫刻は遠いところにあるので、ベルニーニを間近でみるなら絶対にボルゲーゼ美術館をオススメします。
次はサンタ・マリア・マッジョーレ教会です。
セキュリティチェックを受けて、内部に入ります。
豪華絢爛ですね。
ベルニーニもここで眠っているとのこと。
蛇足ですが、ここの近くにある観光案内所の有料公衆トイレとても綺麗だったので、緊急の際にはおすすめです。
ディナーの予約の時間近くになったので、こちらも徒歩で向かいます。
お店は日本でも有名な「ラカルボナーラ」!
日本のガイドブックにほとんど掲載されているというくらい。
予約はベローナの時と同じく、クレカの海外旅行デスクを利用しました。宝塚カード持っててよかった。
オープン少し前だったので、店の前に並びます。次から次へと日本人が集まっています。一人旅で日本人が恋しくなってきたので、かなり安心しました。
スタッフさんに予約している旨を伝え、席へ。
案内してくれたスタッフさんが、「あなたはケント・ナカジマは知ってる?ここの席に座ってたのよ」とわたしの席を指差してつたえてくれました。
天井に目を移すと、ケンティーのサインが。顔面うちわもある!
きっとファンの人達がたくさん来るのだろうなぁと席につきました。
ディナーにはメインのカルボナーラと、ワイン、食後にティラミスをオーダー。
グラスワインのメニューをお願いしたところ、ボトルのみだという。
残念がっていたところ、隣テーブルがワインテイスティングで断ったものがあるけどそれで良ければと……ご厚意で提案してくれました。
それなら隣テーブルも私もWIN-WIN!とお願いしました。
(隣テーブルは断ったワイン分支払い発生するけれど、私が1杯飲めば少し安くなる)
やっぱりイタリアンには絶対ワインがついていなくちゃ!
タイミングもさることながら、ご厚意に感謝です。
美味しそうー!
一口食べると濃厚なチーズの香りが口のなに広がって、グアンチャーレの塩味がアクセントになっていて大変美味しい!
ちなみに日本のカルボナーラは生クリームを使っているところが多いですが、本場は卵とチーズで作ります。
ワインも美味しくて、カルボナーラのチーズの風味とマッチして蕩けてしまいそうでした。本場のカルボナーラは美味しいね!
パスタとワイン楽しんだあとは、ティラミスタイム。
おともは恒例のカモミールティー!
こちらが本場のティラミスです。
しっかり美味しい!
イタリアはどこで菓子食べて大体美味しいからすごいよ……
ディナーとスイーツを心いっぱいに堪能して、あとは寝るだけ……と行きたいところですが最終ミッションの「タクシーに乗ってホテルまで帰る」が残っている!
食べ終わって時刻は21時前。
日本であれば30分徒歩で帰るところですが、ローマという異国の地で夜の女の一人歩きは用心しなければなりません。
ローマは流しのタクシーはぼったくられる可能性があるので、freenowという配車アプリで正規のタクシーを呼びます。
日本でしっかり準備をし、帰りも使う予定でした。が、なぜかネットが繋がらない自体が発生。
ここに来てか……と思い、お会計を済ませたあとお店の方にタクシーを呼んでもらえるかお願いしました。こういうときのチップ文化よね、と少額ですがお渡ししました。
お店の方がタクシーのカード?にナンバーを書いてくれて、「このナンバーのタクシーがもう少ししたらくるから待っていてね」と案内してくれました。
お店の前で待つこと5分、ちゃんとタクシーが来てくれました!良かったー!
無事にホテルに到着。
ローマでの滞在は2日間でしたが、かなり充実した時間を過ごせました。
翌日からはフィレンツェ!